40代ファミリー（持ち家）でFIREを目指す場合に必要な資産はいくら？

以前の記事にて、仕事を早期退職して自身の資産だけで働かなくてもいい権利を獲る「フルFIRE」と資産を使いつつ必要な金額だけ労働などで補う「サイドFIRE」について少し説明をしました。

今回も前回参考にした「いちからわかる！FIRE入門」著者：頼藤太希さんの書籍から数値を参考にして、モデルケースとほぼ同条件である私（40代で2人の子持ちで持ち家）が考えてみたいと思います。

結果としては「モデルケースの家族の状況からは、40代からフルFIREを目指すのには現実的には難しい。ただし、サイドFIREなら現実味あり。もしくはすでに貯金多く溜まっている人は入金力を高めることでフルFIREも夢ではない。」となります。

私と同様な40代で家族持ちの方はぜひ参考にしてみてください。

モデルケースの状態

世帯年収800万（手取り640万）3人家族

モデルケースの資産、負債の状況

ダブリフ

私の場合は、違いとしては子供が2人の4人家族となっています。
住宅ローンは同じようにあります。
手持ち資産などの金額は当然違います。

あくまで生活水準や資産状況のモデルケースさんの場合とはなります。
こちらでフルFIREに必要な目標金額、8630万円となります。

フルFIREに必要な毎月の積立て金額

縦軸が資産運用を開始する年齢で、横軸がフルFIREに達する年齢。それに必要な毎月の積立て金額が交わったところになります。

これからみてもわかるように40代にもなると時間を味方につけての複利の力の効果が大きくは取ることができません。したがって、40歳でスタートしたとしても、50歳でのFIREを目指すとしたら毎月58.8万円の投資が必要となります。

また、60歳でFIREだと、定年が法律で2025年から65歳になるとしても、アーリーリタイアっていう感じもしませんし…　そこまでの魅力を感じません。
（もちろん資産がそれだけ増えているので悪い事ではないのですが）

ダブリフ

40代からの積立てはどうしても少し遅いのですが、結果すぐ始めないとあっという間に50代、60代となってしまいます。どうしようと思っている人は今すぐにでも始めましょう！

こちらもモデルケースの家族の場合です。サイドFIREは、少し働いて収入を得ながら暮らしていくものです。ここでは、必要な仕事による収入を18万円としています。

その場合サイドFIREでの目標資産金額は3230万円となります。

サイドFIREに必要な毎月の積立て金額

こちらも、縦軸が資産運用を開始する年齢で、横軸がフルFIREに達する年齢。それに必要な毎月の積立て金額が交わったところになります。

やはりフルFIREで仕事の収入をゼロとしてしまう場合と比較すると、積立てていく金額は一気に下がり、現実味が帯びてきます。

夫婦二人がフルタイム勤務をしている家庭でしたら、ボーナスとかも使いながら10万〜15万円くらいの積立ては可能ではないでしょうか？
（当然支出を抑えないといけないので、格安sim必須、不要な保険の解約、その他毎月掛かる費用の見直しは必要）

モデルケース以上にすでに貯蓄等持っている方ならもっと入金力を高めて早く達成することも出来ます。

ダブリフ

私は、毎月10万円の投資信託積立てと、ジュニアNISAで4万円の積立てをしています。

完全なFIREをするには、時間が短く複利の力を十分に活かすことができません。その結果、必要な積立額は先ほどのように収入に対して見合っておらず、現実的に厳しいものがあります。

一方、働き続ける必要はあるが、働き方を緩めて働く時間を減らすサイドFIRE。こちらでみると、40歳からのスタートで55歳にサイドFIREをするとしたら、毎月の投資に掛かる金額は13.2万円となります。

フルFIREの方が夢がありますが、40代の人は現実は現実で受け止めましょう。ただ、今からでもサイドFIREなら再現性があります。

当然、人生ですから、私も皆さんも今の生活の状態が60歳まで続くとは分かりません。急な出費が必要になったり、収入が減ることもあるでしょう。捕らぬ狸の皮算用ではないですが、これはあくまでシミュレーションです。

ただ、そのシミュレーションをすることで目標を持ち、モチベーションを維持しながら、投資を続けていくことは絶対に必要なことかとも思いますので、日々情報にはアンテナを張りつつ、コツコツと積立てはしていきましょう。（私はしていきます。）

今回は以上になります。