楽天証券で投信積立でポイント還元率を引き上げ。最大1%に。

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楽天証券でつみたてNISAを毎月行っている人には朗報です。現在、楽天証券で投資信託を楽天カードで積立てした場合、ほとんどの商品がクレジットカードのポイント還元率が0.2%となっています。

そのポイント還元率が2023年6月の購入分から0.5%〜1%に引き上げられます。

競争が激しいネット証券会社の顧客獲得競争の結果ですが、利用者の私達にとっては利用しない手はないですね。クレジットカードの種類などによっても還元率が違ってきます。

この変更にいたった背景とともにもう少し詳しく見ていきましょう。

新NISA制度について

2024年1月から始まる新NISA制度ですが、つみたて金額が年間120万円にまで拡大されます。現在は年間40万円となっており、毎月定額積立てとすると1ヶ月33,333円になります。それが、2024年からは毎月10万円に変更となります。それが今回楽天が還元率変更する理由にもつながってきます。

現在の楽天証券のポイント還元のしくみ

楽天証券では、楽天クレジットカードを使って積立てを購入することができ、それに対して楽天ポイントがつくことで、他の証券会社に対して優位性を保ってきました。

いくどか変更(改悪)があり、当初はどの商品を購入しても1%還元率を誇っていましたが、楽天証券の経営改善のため、顧客数が増えてきたこともあり、手数料の低い優良商品については、還元率が0.2%に引き下げられました。それが2022年9月のことです。

それに代わるものとして楽天証券が提案したサービスが、楽天キャッシュを使った積立て投信の購入でした。月5万円までが対象で、それでも0.5%の還元でした。クレジットカード5万円分が0.2%と、楽天キャッシュ5万円分の0.5%、合わせて積立て10万円分までがポイント対象となっているのをアピールしている、というのが現在の状況となります。

楽天証券ポイント還元購入金額還元率
クレジットカード5万円まで0.2%〜1%
商品の手数料によって変わる
楽天キャッシュ5万円まで0.5%
楽天証券ポイント還元

ライバル証券会社の状況

競合となるライバルのネット証券会社はどのような還元率となっているのでしょうか?
簡単に確認していきましょう。

楽天証券とトップ争いをしているSBI証券は、5万円を上限に提携クレジットカードでの購入で、0.25%〜5%までとなっています。対象のカードや条件によって還元率が変わるのが特徴です。詳細は省きますが還元率が高いカードは年会費が無料ではないゴールドカードなど条件が厳しいものが多い印象です。

次に、auカブコム証券ですが、こちらは比較的に新規参入ということで攻めたサービスを行っている会社となっています。グループのauPAYカードを使うのが条件で上限は5万円になります。還元率は1%で、Pontaポイントでの還元です。

他社状況購入金額還元率
SBI証券5万円まで0.25%〜5%
保有カードや条件によって変わる
auカブコム証券5万円まで1%
他社クレジットカードによる積立て還元率

単純に還元率で比べると、楽天は現在そこまで優位性は見られません。一方で、還元の対象となる上限金額が各社5万円なのに対して、楽天は10万円までと優位になっています。

変更点

では、実際に今回発表された情報を確認していきましょう。SBI証券のようにクレジットカードの種類によって還元率が変更されるようです。

これまではどのカードでも0.2%であったものが、通常のカードが0.5%、ゴールドカードが0.7%、プレミアムカードが1%になります。手数料が年率0.4%以上の商品に関しては現在と変更なくどのカードでも1%の還元です。

    還元率    
楽天カード0.5%
楽天ゴールドカード0.7%
楽天プレミアムカード1%
楽天投信還元率 変更後

まとめ

今回発表のあった、楽天証券のつみたて投信のクレジットカード購入時におけるポイント還元率の変更。以前は、すべての商品が1%還元であったのが、0.2%と改悪していました。それが、今年の6月分から保有カードによって還元率に差を設けた仕組みに変更しました。

この狙いとしては、まず1点目として、この機会にクレジットカードのランクを上げてほしいという魂胆です。当然、ゴールドカードやプレミアムカードは通常のカードと違い年会費が発生します。

SPUなどの条件もよくなるので、上手く使える人は切り替えもありかとは思いますが、還元率に目がくらみ年会費で結果マイナスでは意味がありません。そのあたりは、ご自身の使い方でよく検討してみてください。

2点目は競合している企業からの乗り換え、または新規客の獲得です。楽天としては、新NISAがつみたてで毎月分散した場合、上限10万円までを還元できるという点が他社と現在違う優位点になります。

今後、ほかも新NISAに向けて変更は当然あると思いますが、現状5万円までが多いので、今回クレジットカードの還元率を少し上げて、新しくNISAを始めてみようとしている人や現在ほかの証券会社を使っている人へのアピールをしているのではないでしょうか。

当然、使用する私達はこれらを比較し自分にあった証券会社を利用しましょう。

今回は以上となります。

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